塗り替えをするうえで、一番重要なことは塗料の選択です。
家の状態を良好に保つためには、どうしても定期的な塗り替えが必要になります。
最近では、大切な家を塗り替えるのに『良い材料で塗りたい』という方が増えているように思います。
長い目で見ると、使用する塗料は耐久性が高く塗り替え回数が少なくて済むものを選ぶことが、結果的にお得となりますので、塗料を選ぶ際のポイントは、1回のコストよりも塗料の耐久性に注目して選びましょう。
☆安く済ませたい →→→ シリコン
☆高くてもいいから良いものを塗って長持ちさせたい →→→ 4Fフッ素
☆暑さ・寒さを快適にしつつ、長持ちさせたい →→→ 断熱ガイナ
☆汚れが付かなくて、長持ちさせたい →→→ 光触媒
塗料の種類
- アルキド樹脂
- 耐久年数3〜5年。 安価です。昔で言う『ペンキ』。耐久年数がとても低いので、現在はほとんど使われません。
- アクリル樹脂
- 耐久年数5〜6年。 安価です。新築時の塗装はほぼこの塗料ですが、耐久年数が低いので塗替え時に使われることはかなり少ないです。頻繁に塗り替える箇所や店舗なら安くて良いでしょう。。
- ウレタン樹脂
- 耐久年数7〜8年。 一昔前に、屋根及や外壁用の高耐久塗料としてもっとも普及していた塗料です。 現在も、プラスチックやトタン・鉄板などの密着性能に優れ、公共工事の外部鉄部塗装などによく使われます。また、アパートや団地、工場の外壁や屋根などに塗装される事が多い塗料です。
- シリコン
- 普通の塗り替えをしたい方におすすめ! 耐久年数10〜12年。 最近では、通常の塗り替えの70%を占めます。耐久性と材料価格の観点から非常にバランスが良く、戸建て住宅の屋根や外壁の塗り替え用としてもっとも人気が高い塗料です。 しかし、一斗缶に1%でも、シリコン樹脂を添加してあったら、それでも塗料メーカーはシリコンだと販売してきます。また一液水性シリコン、二液水性シリコン、一液溶剤系シリコン、二液溶剤系シリコンと、値段の格差は有り耐久年数も異なります。値段だけで惑わされないで、シリコン含有率が高い物を選択する事をお勧めいたします。
- 4Fフッ素
- とにかく長持ちさせたい方におすすめ! 耐久年数15〜20年。 フライパンなどに使用されている『フッ素』を塗料化したもの。コゲもつかなも非粘着性と熱に強い耐薬品性で抜群の耐久性を誇ります。 現在、世界最高峰の塗料。少々高くても、とにかく長持ちさせたいなら住宅でもおすすめです。しかし、木造住宅には10年前後で下地の劣化が起こることが多いので、おすすめではありません。 頻繁に塗り替えることができない耐久性の要求されるビルや橋梁の塗装に使用されることが多いです。 欠点として、塗膜自体が非常に硬い事が、唯一の欠点かもしれません。その為に、シーリング材料の選択や塗替え工法に割れないようなテクニックと知識が必要なのです。それらの技術を得るには、経験と技術が必要なのです。
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その他の塗料
- 遮熱・断熱塗料
- 部屋が暑くて困る! 冷暖房の効きが悪くて困る方におすすめ! 耐久年数15〜20年。 夏の暑さを軽減し、冬の温かさを逃がさない断熱塗料。寒さを何とかしたい方にはとってもおすすめです!省エネ対策となり暖房や冷房の電気代が安くなりますので、結果的にはお得となり、体感できるほど効果もあります。外壁のみならず、内装にも効果的です。特殊な塗膜で、温度を通しません。 『ガイナ』は60%も含まれる特殊セラミックで効果を発揮し、消臭・防音機能もあります。耐候性にとても優れています。 『キルコート』は中空ビーズにより効果を発揮し伸縮性が高く防水性能もあります。
- 光触媒塗料
- 汚れが気になるし、長持ちさせたい方におすすめ! 耐久年数15〜20年。
汚れの付きぐあいが違います。いつまでもきれいを保ちたい方におすすめです! TOTOの光触媒塗料『ハイドロテクトコート』は塗るだけで、防汚、防カビ、防藻、抗菌、消臭が可能。壁面に塗った光触媒塗料に紫外線があたることで、表面に活性酸素が発生し、排気ガスなどの油汚れを分解し、付着力を弱めます。また、活性酸素と抗カビ・防藻成分がカビや藻の繁殖力と付着力も弱めます。超親水性であるため空気中の水分を利用して塗膜表面に水膜をつくることで、汚れを浮かせ、雨が降ることにより汚れを流しキレイ壁をキープします。 また、『欧州壁』は、光触媒酸化チタンを塗材に混入しているタイプですので、経年変化により剥れ落ちる心配はありません。無機系材料(自然素材)であり(浮き、剥がれ、色あせ)等がなく耐候性に優れています。
*耐久性は、あくまで目安となります。住宅の劣化状況や周辺環境により変動します。
また、上記は代表的な塗料の紹介であり、上記以外の塗料も扱っています。